(この記事ははてなダイアリーで書いたものを一部修正したものです)
さて、昨日はお休みを頂いた「サルには効かない薬の話」ですが、今日はばっちりとお答えしていきましょう。や、別に仕事が暇だという事じゃないんですよ!(←誰も信じない言い訳の例)
# Singles_cafe 『「頭痛・生理痛に効く薬」は、男性が(頭痛薬として)飲んでも大丈夫なんですか?』
# あるぱ 『上の「主に生理痛用の薬は男性の頭痛にも使えるのか」って質問に関連して、女性のほうが痛みに強いって言いますよね。なんかそういうのをふまえて、薬にも「男の子用」「女の子用」みたいなのがあったりするんでしょうか。』
本条さんとあるぱさんから似た質問をいただきましたので、まとめて答えさせていただきます。お二人ともありがとうございます。あ、そういえば、『月姫』終わりました。おもしろかったですよ。レビューはそのうちに。『鬼畜王ランス』はものすごく手間取っていますので、いつになることやら…>私信
…
エロゲの話題はさておいて、とっとと本題に入りましょう。
さて、まずは「生理痛に効く薬」の話から。痛みが発生するメカニズムというのは複雑で、まだ良くわかっていない部分もあるのですが、痛さを感じる仕組みは男性でも女性でも同じです。ということで頭痛薬として、飲んでも大丈夫ですよ。
ちなみに、市販の頭痛薬は「生理痛に効く」とはっきり書くことで、女性に向けてアピールしているという側面もあります。(効能・効果の分類の話は複雑なのでこの際無視)
はい、次の質問に移りましょう。
えーと、「男性用・女性用という薬の使い分けってあるの?」ってことになるかと思いますが、答えは「ある」です。男性用としてはあの「バイアグラ」や女性用としては「ピル(経口避妊薬)」がありますよね。というのは当たり前すぎるので、もうちょっと一般的な薬についてもお話ししましょう。
一般的な薬についても、使い分けは「ある」です。
…とは書きましたが、これはちょっと正確な表現じゃあないですね。正しくは「妊娠の可能性のある女性」と「それ以外」という使い分けになります。
皆さんもよく知っているように、薬にはいろいろな副作用があります。その中でも胎児や乳児の発育に影響を及ぼしてしまう可能性がある薬物があるのです。特に胎児は胎盤を通じて、母体の影響をモロに受けます。
もちろん、開発の段階で動物を使った実験や人による臨床試験で、このような胎児などに悪い影響を与えないかどうか…専門用語で「生殖毒性」といいます…については調べているのですが。
…この話になると思い出されるのはサリドマイドですね。サリドマイドは薬害というか、薬のもつ負の歴史の代表例なので、興味のある方はいろいろと資料をあさってみると良いと思います。このサリドマイド、骨髄腫の治療に効果があるとかそういう話で薬としては第二の人生を歩もうとしています。薬なのに人生っておかしいですが。
あ、話が脇道へそれてしまいました。元に戻しましょう。
開発の段階では、その薬が安全かどうかを調べるわけなんですが、すべて見つかるわけではないんですよね。
なので、新製品(特に医療用)は何と表現していいのかちょっとわからないんですが「大丈夫そうだけど、絶対安全とはいえない」くらいの感じになります。特に妊娠している女性については開発期間中に十分に調べられているというケースは少ないので、安全かどうかは、はっきり言ってわからないものがある…ということです。
とまあ、ぐだぐだと書いてきましたが、簡単に言うとですね、妊娠してそうな or 妊娠している女性には使えない薬がありますよー。そういった方は服用する薬について医師・薬剤師に十分に相談してくださいよー。と、そういうことです。
(こんなに長々と書かなくても、もっとシンプルに回答できた気がするような…)