11/6(土)14:03
(J2第42節:大宮公園サッカー場)
幸せな一日
勝てば昇格の決まるこの試合、いつもの試合とは明らかに雰囲気が、そして、もっと明らかに観客の数が違った。

試合開始。
大宮アルディージャの選手は若干動きが硬いが、私が予想していたよりはしっかりしていて、きちんと試合に集中できているようだ。一方の水戸ホーリーホックはやはり守備をしっかりと固めてくる。自陣に人数をしっかりかけてカウンター狙いという下位チームの常套手段だ。だが、これまでの勢いと個々の選手の能力を考えれば、これは水戸にとっては失敗だったかもしれない。大宮がボールをしっかりとまわして攻撃の機会をうかがっている中で、不用意なパスをカットし、カウンターに持ち込もうとするが今ひとつリズムが合わない。大宮の選手の動きがぎこちなかった前半15分くらいまでの間にもっとアグレッシブにいっていれば、水戸にもきっとビッグチャンスが訪れていただろう。
しかし、試合は守りあいの中からお互いのミスを突きあう展開でスタートした。大宮の選手は落ち着きはじめ、水戸がボールを持ったときにはしっかりと大宮の選手が挟み込んでプレスをかけ、決して上手とはいえない水戸のパス回しにミスを生み、ボールを奪ってチャンスを作りだしていた。
しかしながら、いつもどおりというか、チャンスは作り出すものの決めきれずに前半終了。
後半開始早々試合が動く。

安藤(正)のコーナーキックを森田がどんぴしゃで合わせ、大宮が先制。スタジアム全体が森田を祝福していた。
これで攻め込まなければならなくなった水戸は2トップにシステムを変更するが、これが見事に裏目に出る。昇格のかかっている大宮とは戦力差、そしてなによりモチベーションの差がありすぎた。
2トップにしたことで中盤でのボールの収まりがさらに不安定になり、その不安定さがディフェンスに影響を及ぼしていた。そうなると、大宮にはチャンスが頻繁に訪れる。
そんな中、トゥットが左サイドでボールを持ち、水戸の二人のDFを見事にかわしてペナルティーエリアに侵入。GKと一対一になったところで落ち着いたシュート、ボールは右サイドネットへ。大宮の追加点。
私はこれで勝利を確信した。そして幸せな気分で試合を満喫しはじめた。試合を観ていてこんな気持ちになったのは、あのワールドカップでの日本-チュニジア戦以来だ。
試合はこうなったら完全に大宮ペース。前がかりになった水戸のディフェンスを軽々と突破し、チャンスをたくさん作り、勝利を信じて疑わない大宮サポーターをさんざん盛り上げる。そして、トドメは水戸ディフェンダーからボールを奪ってトゥットが抜け出し、GKとまたもや一対一になったところで、フリーのバレーにサービスパス。ゴール! これで3-0。もう間違いない。
ロスタイムにトニーニョがGK荒谷と呼吸があわず、ヘディングで見事なオウンゴールを決めたが、これはご愛嬌。そして…
試合終了のホイッスル。昇格決定。トニーニョが泣き崩れた。私も涙があふれそうになった。

正直言って昇格の実感は沸いてこない。だが、今はただ、この喜びを与えてくれた選手、スタッフに感謝したい。ありがとう大宮アルディージャ。ファンでよかった。