「夢の新薬」は誰の夢なのか

■ちょっとまとまってないので書き直すかもしれません。あしからず。

肺がんへの効果を期待され、世界に先駆けて02年に日本で承認・販売された医薬品「イレッサ」。2年半を経た20日、厚生労働省は再びその有効性・安全性について議論するため、異例の検討会を開いた。製造・販売元のアストラゼネカ社が昨年末に患者への延命効果がみられないとの臨床試験結果を公表したのがきっかけ。(毎日新聞

ということで、昨日(1/20)にイレッサの検討会が開かれております。

で、検討結果は「使用制限の必要乏しい」

ふむふむ。結論を先送りにした感じがします。

たしかに、薬の副作用で死亡した患者の遺族にとっては「死への悪魔」だということはよくわかる。だけど、イレッサは「効く人には良く効く」薬だといわれています。イレッサが有効な患者にとっては「生きる希望」だから、それを患者から取り上げるようなことになったらいけない。

じゃあ、どうすることができるのか?
副作用による被害をこれ以上広げなければいいのは当たり前といえば当たり前の結論。ここでは製薬会社が何をできるか? ってことに話を絞ります。他にもいろいろあるけど。

製薬会社は「イレッサは日本人に効くのか?」について早く調べ……って、コレ、ずっと言われてること。2007年春に結果がわかるというけど、遅くないか?
製薬会社は「どの患者には効くのか」「どの患者には副作用が出るのか」についての研究を早く進め……って、コレ、ずっと言われてること。

これは、結局のところ、製薬会社は慈善事業じゃないところに根っこがあるのかなあと思います。

たとえば……
「この患者には効かない」という結果が出ると、今までイレッサを使ってきた患者でも、これからは使わなくなるでしょ? 売上は当然減りますわな。さらにいえば、もし、「日本人で効かない」とかいうような結果が出たとすると、「イレッサ」は売れなくなる。

こんな結果が出るかもしれない研究を、売っている製薬会社が一生懸命やると思う?
製薬会社にとっては、「世間の圧力が高まるまでは「伸ばし伸ばしダラダラと」進めた方が利益が確保できる。ってことでしょう?
それでいいのかな?

ま、製薬会社だけが悪いとはいいませんよ。

厚生労働省の対応にも疑問が残ります。
イレッサを承認したのは厚生労働省。すごいスピードで承認したのは厚生労働省。それで有効性に疑問が出たのに、その調査を製薬会社任せにしたらあかんやろ。後ろ向きな結果が出そうな試験をさせるのに、積極的に協力しないとあかんのとちゃう? 国民の健康を守るのが仕事やろ?
世界に先駆けて承認した薬がこんなことになってるのに、何をモタモタと対応しとるですか。

3ヶ月後にまた検討会があるらしいので、ひきつづき注目していきます。

(追記)
厚生労働省の報道発表資料

tsuru の紹介

株式会社オフィスコトウ取締役
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「夢の新薬」は誰の夢なのか への3件のコメント

  1. ピンバック: ::: nims :::

  2. nim より:

    つるさん
    はじめまして。
    以前から、たまに拝見していたのですが、久しぶりにお伺いしたら興味のある記事がアップされていたのでトラックバックさせていただきました。
    (私のへたれサイトから打たせて頂くには恐縮ではあったのですが)
    私もイレッサには思うところがあるので、この動向には注目しております。
    今後とも宜しくお願いします。

  3. つる より:

    はじめまして。
    ヘタレ度合いなら私も負けておりません。ガンガン勢いよくツッコんでいただけると、逃亡します(ヘタレですから)。

    というのは冗談として、これからもよろしくお願いします。はい。

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