今年予想されるスギ花粉の飛散量は観測史上最悪、昨年の10~30倍にもなるそうです。空前の花粉症ブーム?ですね。
黒い大人のヒトのブログ(株)をご覧になっている賢明で聡明でちょっとアレがナニな皆さまにおかれましては、メディアが吹聴する「昨年の10~30倍!」というあまりにもあからさまな数字のトリックに引っかかった人はいないと思いますが、もし万が一そんな人がいるのでしたら、これから私が書こうとしている花粉症についての内容についうっかりとだまされてしまう可能性があります。ぜひ『匙を投げる』のこの記事を3回音読してから戻ってきてください。
読みました? …というわけで、昨年は非常にスギ花粉の飛散が少なかったので、昨年の10~30倍でも、実際は例年の2~3倍ですが。まあ、30倍だろうと3倍だろうと、スギ花粉の飛散量が非常に多いことにかわりはありません。花粉症の人には気の毒なシーズンとなりそうです。
テレビや新聞でも花粉症についてこぞって取り上げています。中でもテレビ東京は「教えて!ウルトラ実験隊」という番組で花粉症対策の実験を放送していました。社会問題にきっちりと取り組もうという熱意が表れています。ただ、熱意があふれ出すぎたためか、実際より長い期間行ったと偽って謝罪するはめになりましたが。ウルトラ実験隊ははじめに実験のやり方を基礎から教えてもらったほうがいいのではないかと思います。
さて、このスギ花粉症、スギ花粉がアレルゲン(アレルギーの元となる物質)なわけですが、1970年代には日本での患者はほぼゼロでした。ところが現在では日本人の5人に1人が花粉症といわれています。なぜ、こんなにも増えてしまったのでしょうか?
原因については諸説があります。あ、そういえば石原慎太郎都知事率いる「リアル石原軍団」東京都の環境局が調査した結果を発表していました。(「ディーゼル車排出ガスの花粉症に対する影響について」)
結果は次のようなものでした。
ディーゼル車排出微粒子が、ヒトのスギ花粉症症状の発現や悪化へ影響を及ぼすことが初めてわかった《国内初》
妊娠中にあびたディーゼル車排出ガスが、生まれた仔に影響することが初めてわかった《世界初》
実際のページを見ていただければわかりますが、フォント弄りをしてまで、その成果を強調しています。ということで、どうやらディーゼル車が悪さをしているようです。花粉症がひどくなるのはディーゼル車が原因です。
まあ、その割には
ディーゼル車排出ガス濃度の差が、花粉症患者の割合の増加に影響を及ぼすことを明らかにするには至らなかった
とディーゼル車の排ガスと花粉症の患者数との関係は明らかにできなかった、つまり、ディーゼル車にすべての責任を押し付けるのには失敗したとも公表していますが、これは枝葉の問題でささいな事です。フォントだってノーマルのままです。
ディーゼル車の規制を巡って、三井物産がデータねつ造した一件も、ディーゼル車の存在が悪だということが原因です。とにかく東京都にとって、ディーゼル車が悪なのです。きっとそうに違いありません。悪のフォースの脅威はデススターに乗ってすぐそこに迫っているのです。そういえば、ふと思い出しましたが検査の立会いと称して釣りにでかけた環境局の職員の方はお元気ですか? あ、これは話の本筋とは関係ありません。
ともかく、東京都ではほとんどすべての悪いことは「外国人」と「ディーゼル車」が原因です。外国人を締め出せば都内の犯罪は一掃されます。ディーゼル車を締め出せば都民は花粉症が治ります。
…というわけで
東京都民は花粉症対策として、すみやかに西部警察を出動させ、ディーゼル車を打ち壊すべきだと黒い大人のヒトのブログ(株)は主張します。東京都ならびに花粉症に苦しむ東京都民の皆さん、がんばってください。(つづく)
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