このプラセンタがすごい(1)

前回、メルスモン製薬が「ヒト胎盤製品」を無許可で製造・販売し、業務停止処分を受けたことについてつらつらと書きました。しかしながら、この「ヒト胎盤製品」、いったい何に使うのでしょうか? 恥ずかしながら私にはまったく想像がつかなかったのでした。そこで調査に乗り出したところ、すごい事実が隠されていました。

そこには人間の胎盤を使った「プラセンタ療法」というすばらしい治療法が存在したのです。

今回はその調査の過程で「プラセンタ療法」のすばらしさを熱く語ったページ医療法人社団 豊田クリニック)を見つけたので、内容をお借りしつつ、ご紹介したいと思います。

なお、ページ全体が大きなフォントで表示されていて驚かされますが、これは「プラセンタ療法」のすばらしさをアピールしたいという熱意の表れだと思います。たぶん。全文引用して説明しますので読まなくてもいいですが。

まず、とにかくプラセンタには心配はありません。

内服や注射に使用するプラセンタは人の胎盤ですので、狂牛病の心配はありません

プラセンタは人の胎盤が原料ですから、やはり、いろいろな感染症が心配です。それを最初に赤字の注意書きで完全に否定して安心させる、その配慮には感心します。

ヒト胎盤を原料としている医薬品に「ラエンネック」という製品があります。その添付文書には

ヒト胎盤を原料としていることに由来する感染症伝播の危険性を完全に排除することができない(添付文書から抜粋)

ん? 感染することは全くないとはいえませんよ。 と書いてあるような気がします。もし万が一、変異型クロイツフェルトヤコブ病患者の胎盤を原料として使うことがあると、使用してしまった人が感染する可能性は非常に高くなるはずなのですが…私の思い違いでしょうか。

…あ! なるほど! 今気がつきました。牛がかかるのが「狂牛病」、人間がかかるのは「変異型クロイツフェルトヤコブ病」ということですね。
「危険性の説明をしないで注射するの?」「そもそもよくわかってない?」などと考えた私が浅はかでした。感染する可能性があるなどと不用意に怖がらせてはいけないということのようです。この一文にこめた意味…奥深いです。安心できる雰囲気が作り出せています。

必要最小限の使用にとどめること(添付文書から抜粋)

などというささいな注意はプラセンタ療法のすばらしさの前には不要なのでしょう。

プラセンタとは胎盤のことです。胎盤があるのは哺乳動物だけですが、人間以外の動物は出産と同時に母親が胎盤を食べてしまいます。これは胎盤には素晴らしい効果があるからです。

なるほど。動物は本能で素晴らしい効果があるものを食べているのですね。あ、そういえば、犬が自分のウンコを食べてしまうことがありますが、上の文と同じように考えると、ウンコにも素晴らしい効果があるのでしょう。きっと素晴らしい効果があります。間違いありません。
ぜひ、実践していただきたいものです。というかウンコ食ってろ。

あ、話がそれてしまいました。とにかくプラセンタは素晴らしいです。

胎盤にはお乳をよく出すなどのホルモン調節機能を高め、新陳代謝をよくし、血液循環をよくし、免疫力抵抗力を高め、炎症をおさえ、自律神経を調整する作用があるのです。

素晴らしいですね。そして、素晴らしいがゆえに注目されます。

最近ではプラセンタの美肌効果が注目されて、女性に人気があります。

「美肌効果が注目」が「美肌効果がある」のか「美肌効果が無い」のかについてはっきり書かないのは控えめな表現をしているせいで、効果が無いのにあるように見せかけて書いているなどということは、プラセンタに限っては必要ないでしょう。
素晴らしいがゆえに注目され、女性にも人気があるのです。たぶん。

ところで、この、素晴らしいプラセンタ…のはずなのですが、私はまったく知りませんでした。無知だといわれてしまうと確かにそうなのですが、歴史に埋もれていった背景にはこんなこと(↓)があったようです。

30年位前には胎盤埋没療法が行われていた時代もありました。その頃は消毒が不完全で化膿することがあったのでいつのまにか行われなくなってしまいました。

この文を書かれたのがいつなのか正確にわからないのですが、早くても1990年代の後半だと思われます。そうすると、30年位前といえば1960年代後半ということになります。臓器移植が試みられていたり、当たり前のように虫垂炎の手術が行われているような時代ですね。

一般の病院で虫垂炎の手術はできているのに化膿が問題になったりするのは不思議ですが、胎盤埋没療法については衛生面で不十分だったのでしょう。安全性に問題があったのですね。

治療については安全性と有効性のバランスが問題となります。安全性に問題があると、それを上回る有効性がないと、難しいのです。
薬で一例を挙げましょう。先日ニュースとして報道されたメトトレキサート、これ、元々は抗がん剤で非常に副作用がキツイのですが、リウマチ薬として確かな効果があり、長い間、使いつづけられています。有効性>>安全性 ということが大事なのです。

あ、また横道に話がそれてしまいました。

ともかく、抗生物質が幅広く使われていた時代に、プラセンタ療法は消毒が不完全なことによる「化膿」が原因で表舞台から消えていってしまったのです。もういい加減わかるっしょ?

…なんと言いますか、残念の一言です。

しかし、とにかくプラセンタは素晴らしいですから、またいつか注目される日がやってくるはずです。ほら、その証拠に厚生労働省はすでに注目していますよ。

長くなってきたので次回に続きます。

tsuru の紹介

株式会社オフィスコトウ取締役
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このプラセンタがすごい(1) への3件のコメント

  1. ピンバック: BSE&食と感染症 つぶやきブログ

  2. ピンバック: BSE&食と感染症 つぶやきブログ

  3. Bechさん より:

    私も、とあることから、プラセンタを知り、注目しています。
    プログで素晴らしさを伝えようと、頑張っています。
    とても面白い記事でしたので、参考にさせて頂きます。 m(_ _)m

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