このプラセンタがすごい(2)

残念ながら、その素晴らしさが安全性を乗り越えられなかったプラセンタですが、細々と一部の熱心な信者に信仰されて使われ、生き残っています。

前回に引き続き「プラセンタ療法」のすばらしさを熱く語ったページ医療法人社団 豊田クリニック)から内容をお借りしつつ、「プラセンタ療法」をご紹介したいと思います。全文引用して説明しますので読まなくてもいいですが。

プラセンタを皮下に埋める方法は、一般的に使われなくなってしまいました。しかしながら、プラセンタの素晴らしさを世間に広めようと努力した結果、

その後プラセンタの注射製剤が開発されました。現在プラセンタの注射を発売している会社は2社で、健康保険では一社のメルスモンが更年期障害、乳汁分泌不全、他の一社のラエンネックが肝機能障害の適応症で認められています。

とうとう、ヒトの胎盤を精製したヒト胎盤抽出物として厚生労働省に医薬品として認められます。なお、諸般の事情により、しばらくの間、メルスモンは入手できません。

あれ? あれだけ素晴らしい「プラセンタ」が、なぜか厚生労働省には「更年期障害」「乳汁分泌不全」「慢性肝疾患における肝機能の改善」のたった3つの効能・効果しか認められていません。もしかして…

それにはこんな深い理由がありました。

プラセンタはいろいろな病気に効果があり、美肌効果もあるのですがこれらを全て適応症として申請すると、莫大な費用が必要であり、現在の販売量ではとうていこれ以上の適応症を申請する事が不可能なため現状ではこれだけしか保険で認められていません。

インチキだからではありません。「さまざまな効果はあるが、申請する費用はない」ということなのです。

新たに治療の効果をはっきりと示すとなると最低でも数億円かかります。しかしながら、先ほどからプラセンタには「効果がある」「効果がある」と述べられているので、まさかそんなことはないでしょう。

治療の効果をはっきりと示す資料がすでにあれば、申請にかかる費用はどんなに多く見積もっても3000万円程度で済みます。よもや治療の効果がはっきりと示せないということは無いでしょうから、よほどの資金不足に苦しんでいるのだと思います。

あ、ところで、「現在の販売量では申請が不可能」とのことですが、新しく開発される医薬品は「現在の販売量」はまったくのゼロです。それでも申請します。不思議ですね。

さ、さて、そんなプラセンタですが実に素晴らしいです。

プラセンタをC型肝炎などの肝炎に使用した場合には、インターフェロンのような副作用がなくて、しかも効果は非常に良好です。

私には見つけられなかったのですが、きっと治療の効果をはっきりと示す資料があるのでしょう。データが無くて言い切るだけでしたら、私でも書けます。

「ウンコをC型肝炎などの肝炎に使用した場合には、インターフェロンのような副作用がなくて、しかも効果は非常に良好です」

ちなみに、C型慢性肝炎治療薬として中外製薬から「ペガシス」という医薬品が出されていますが、ピーク時の売上は200億円を見込んでいます。(参考
これなら採算も十分とれると思うので、もし本当に効果があるのなら申請した方がいいのではないでしょうか? 余計なお世話でしたか。すみません。

プラセンタの素晴らしさはC型肝炎だけにとどまりません。

プラセンタの保険の適応症以外では、慢性疲労症候群、高血圧症、低血圧症、脳梗塞後遺症、心筋梗塞後遺症、狭心症、糖尿病、胃腸障害、胃十二指腸潰瘍、肝硬変、慢性膵炎、便秘症、不眠症、膠原病、高脂血症、自律神経失調症、風邪症候群、精力減退、インポテンス、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、慢性気管支炎、リュウマチ、パーキンソン氏病、片頭痛、慢性頭痛、五十肩、肩こり、椎間板ヘルニア、腰椎椎間関節症、腰部脊柱管狭窄症、変形性脊椎症、脊椎分離・すべり症、坐骨神経痛、変形性膝関節症、月経痛、月経困難症、月経前緊張症、不妊症、習慣性流産、つわり、不感症、冷え性、夜尿症、しもやけ、あかぎれ、円形脱毛症、蕁麻疹、乾癬、しろなまず、うつ病、てんかん、前立腺肥大、アレルギー性結膜炎、白内障、視力低下、メニエル、歯槽膿漏など数え上げるときりがないほどです。

…すごい。すごいよ。プラセンタ!

あまりの素晴らしさにめまいがしてきます。感動さえ覚えます。もし本当にこれだけの効果があるのだったら、間違いなく採算が取れます。今すぐ申請したほうがいいです。

さらにはこんな効果も!

最近注目されているのがプラセンタの美肌効果です。しみが薄くなり、しわも目立たなくなり、色白のしっとりとした美肌になって化粧ののりがよくなるので、若い女性の間で人気が高まってきています。にきびなどにも効きます。

薬としての素晴らしさを訴えた後で、美肌効果をうったえたりすると、効果があるように見せかけることができますが、まさかそんなバレバレな手段は使っていないと思うのです。
面倒なので化粧品のお話は残念ながら専門ではありませんので、適任と思われる方をインターネットで見つけておきましたので、勝手に紹介しておきます。その名は…

美 里 恩 愛」 さん!

プラセンタ・ジャーナリスト(自称)として、ご活躍中の…MILLION LOVE…み、みりおんらぶ? と読むのかなあ。なんといいますか、まあ、夜露死苦。

まあ、美肌効果はさておき、プラセンタにはまだまだ素晴らしいパワーがあります。

プラセンタの活性酸素の除去作用がこれらの効果を根本的に支えていると考えられます。そのためガンにも、キトサンやサメ軟骨、プロポリス、アガリスクなどと併用するとかなり良好な効果が得られます。また、抗ガン剤治療の副作用も減らします。

がんにも効きます!

…すごい。すごいよ。プラセンタ!(本日2回目)

ところで、「健康食品」の安全性・有効性情報で調べてみたところ…

キトサンは「コレステロールが高めのヒトに対する有効性」が確認されていますが、がんについては参考となる十分なデータが見当たらない。

サメ軟骨はがん治療に対して、経口摂取で効果がないことが示唆されている。

プロポリスは参考となる十分なデータは見当たらない上に、医薬品、食物との相互作用や臨床検査に対する影響は知られていない。また臨床的に有意な相乗効果も期待できない。

アガリスクは俗に「抗がん効果がある」、「免疫力を高める」などといわれ、アガリクスと名のつく健康食品も数多くみられるが、ヒトでの有効性と安全性については信頼できるデータが見当たらない。

などとさんざんですので、単独では効果はない…と思われますが、プラセンタと併用すると効果が出るのでしょう。たぶん。

プラセンタはもちろん副作用も問題ありません。

プラセンタには副作用が全くと言ってよいくらいなのも特徴です。

「全くと言ってよいくらいなのも」…全くと言ってよいくらい無いのでしょうか。「全く無い」とは言い切れないのでわざとぼかして書いているのか、もしそうだとすると、この人はきっと薬を投与するときに危険性を説明しないだろうなどという悪意のある裏読みはしません。単純なミスだと思うことにします。もしくは日本語が不自由か。

ただ、副作用は重要な情報だと思いますのでしっかりと書いた方がよろしいのではないですか? と、ここだけマジレスしておきますね。

ちなみにラエンネックでは重大な副作用としてショック症状(頻度不明)が、その他の副作用として注射部位の疼痛(2.56%)、過敏症(発疹・発熱・掻痒感など)(0.37%)、注射部位の硬結(0.37%)、女性型乳房(0.37%)があります。

さらにさらにプラセンタは実に素晴らしいです。

プラセンタの注射を続けていると、疲れにくい元気な身体になっていきます。

私には見つけられなかったのですが、きっと効果をはっきりと示す資料があるのでしょう。データが無くて言い切るだけでしたら、私でも書けます。
「ウンコを食べ続けていると、疲れにくい元気な身体になっていきます」
…あれ? このパターンはさっきも使いましたか。

あまりにツッコミどころが多すぎてプラセンタが素晴らしいので、長くなって疲れてきましたが、次で最後です。

プラセンタの実に素晴らしさは最後のこの文章に集約されています。

プラセンタはありとあらゆる難病奇病に一度試みてみる価値がある薬剤です。

ありとあらゆる難病奇病に! そこまで!
…すごい。すごいよ。プラセンタ!(本日3回目)

「超ミネラル水」と同じ煽り文句(参考:Google 検索: あらゆる難病 超ミネラル水)なのが少し気がかりですが、プラセンタはそこまですばらしい薬剤なのです。

臨床試験で効果をはっきりと示した上で保険適用としてあげた方が、副作用などの安全性にかんする情報も適切に入手できますし、さらには保険外で1本2000~3000円などという高額のボッタクリ医療費を払わなくて済むと思うので、患者さんのためになると思います。ぜひこのすばらしいプラセンタを患者が幅広く使えるようにがんばってください。

そうです! プラセンタはすばらしい! あとは…察しろ!

tsuru の紹介

株式会社オフィスコトウ取締役
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このプラセンタがすごい(2) への4件のコメント

  1. Mariko より:

    プラセンタの濫用ぶり、すごいですよね~
    もっとすごいのはなぜ、プラセンタ使用者の献血規制がなされないのか?ということです。胎盤ドナーの献血のような規制ができるのはこれからで、いままでは発生国で何年暮らそうが、日本で生めば胎盤ドナーとなれたわけでしょ。とんでもない話です。

  2. 田吹清己 より:

     ショップの者です。楽しく拝見させていただきました。

     記事の中に医薬品認可の話がありましたが、プラセンタはジェネリック (=儲からない) から医師は使いたがらないみたいですよ。 加えて、何でも効きますって言ったら、医師そのものの存在意義を脅かすことになりかねませんし。。。 あと、医薬品にしてしまうと色々無駄なコストが発生してしまうようです。

     プラセンタは健康食品としても流通できる訳で、結局、医薬品として流通させるより健康食品として流通させた方がプラセンタ製造メーカーにとって良い選択ということになるのではないでしょうか?

     あと、プラセンタのような生物製剤は安全性の確保などコストが非常にかかるため利益率も低いみたいです。

     これからも、面白い記事を楽しみにしています。頑張ってください!

  3. うそだぁ より:

    プラセンタはつかいまくりだよ。
    女性誌やタブロイドみりゃすぐわかるよ。

  4. ピンバック: キレイになろう

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