大宮 2-1 横浜FM
(4月8日15:05キックオフ@駒場)
この試合を観ていたら、大宮アルディージャは降格候補じゃない! と自信を持っていえるね。言えるよね?(ちょっと弱気)
G大阪に1-3、鹿島に1-2、磐田に1-2と公式戦3連敗はしたけれど、僕が見ていた限りでは内容では互角(よりちょっと下)だった。去年みたいにコテンパンにやられて負けた試合がまだ一試合もないから、そのうち上向きになるのだろうとは思っていたのだけれど、やっぱり黒星続きで結果が出ていないと下が気になるじゃない? そんな中で優勝候補の一角であるところの横浜FMと対戦ですよ。ますます弱気になるっつうの。
そう、さすが優勝候補、横浜Fマリノス。駒場行きのバスに乗り込んでくるサポーターが自信満々な顔つきなのでした。
でも、内心「そんなに楽な試合にはならないよ?」と思っていたんだけどね。で、結果はその通りになりました。あ、もっといい結果でしたわ。えへへへ。
あ、試合試合。
試合開始からアルディージャがいい動きで押し込むけれど、シュートまでは持っていけない間にFマリノスもペースを取り戻す。でも、この日のアルディージャの選手たちの動きは良く、拮抗した展開。
お互いに中盤でしっかり囲んで守りあいの様相の中、左サイドにいた小林大が中央の桜井にパスを出し、桜井がうまいトラップからシュート。これが栗原の足に当たって方向が変わり、アルディージャにラッキーな先制点。
そこからFマリノスの選手の動きが良くなる。気合が入ったみたい。ボールを支配されて、FWにいいボールが入り始めて、やばいなあと思っていたところ、セットプレイのこぼれ球で久保がなぜか完全にフリーでヘディングをきれいに決めてあっという間に同点。久保はやっぱりすごいよ。ジャンプの滞空時間が違う。
でも、この試合は、いや、最近はずっと守備は良いから、この試合“も”アルディージャのディフェンスはしっかりしていた。
Fマリノスが同点に追いついてかさにかかって攻めてきそうなところでも、くさびのパスを上手くいれさせずにボールをカットする。うまいパスディフェンス。こんな感じでじりじりとした中盤での守りあいのまま前半終了。
後半はアルディージャの右サイド(波戸)のところで(前半に引きつづき)マルケスとドゥトラが切れ込んでチャンスを作り、再三危ないシーンを見せられるが、最後のセンタリングが真ん中の選手にあわなかったり、シュートが枠を外れたりして得点には至らず。波戸……。波戸についてはもう(書き疲れてきたので)愚痴りません。
そんな中、三浦監督はゴールを決めて動きも良かった桜井に代えて吉原投入。なんでこんなところで吉原?(訳:他に代えるべき選手がいるだろ)と思ったがこれは結果としては大正解。
奪ったボールを吉原がキープして、そのまま後ろに戻す(いわゆるポストプレイ)のではなく、前向きにドリブルでつっかける。ここまではほぼ桜井と同じ(ボールタッチは吉原の方がちょっと上手)。違うのはこの後。
桜井はボールを後ろに戻しがちなのに対して、吉原は前にパスを出そうとする。FマリノスのボランチとDF2人の3人が吉原に引きつけられているから、前でフリーになる選手がいる。これでうまくいけばビッグチャンスになるわね。
で、うまくいって、フリーになった選手が小林大で、そこにパスが出て、30mくらいの位置から目の覚めるようなシュート。ゴールネットに吸い込まれるというのはこういうことか。と実感した。鳥肌が立った。すごいよ大悟。
これで再び勝ち越し。
その後はゾーンを消して、ボールを持っている選手にはしっかりプレスに行くことが徹底されている、ある意味、守りに守ったアルディージャが、Fマリノスの人数をかけた攻撃をしっかりしのぐ。ボールを奪ったら即アルディージャのカウンターという展開。
Fマリノスはアルディージャの守備を最後まで崩せず、アルディージャもカウンターパスが上手くつながらないでのビッグチャンスにならず、そのまま試合終了。
淡々としているけど、しっかりとした組織的な守備を最後までFマリノスが崩しきれずに終わったゲームでした。
僕が感じたのは、横浜FMは中盤でしっかりとゲームを組み立てて、アクセントをつけられる選手がいないので、結局、横浜FMの攻撃は左サイド一辺倒でドゥトラとマルケスとマグロンのブラジル人トリオに久保を加えた個人能力で点を取るしかない。
簡単に言えば、マルケスかドゥトラからのパスを久保(か上がってきたマグロン)がドーン!
これ以外に点が入る気配がなかった。
攻撃陣のコンビネーションで相手守備を崩すんじゃなくって、局面局面の選手一人一人で何とかしているから、個人能力の割にチームの得点力が低いんだと思いました。
チームとして考えれば大宮アルディージャの方がずっと機能していたのでした。ま、アルディージャはそういう戦術重視のチームなのではありますが。
そういうことで、アルディージャのツボにはまったゲームで優勝候補の一角と互角に渡り合って、勝利。うれしいねえ。こういうことがあるからやめられない。
マリノスサポーターの皆さんは途中の急な雨以外で傘を使えずに残念でしたね(ニヤリ)。
あ、そうそう、今日は最後に一言、大宮アルディージャの本当のキープレイヤーは藤本主税だと書いておきます。
小林大じゃないの? と思う人も多いんだろうなあ……。
や、たしかに、小林大は7試合で4得点5アシストとすばらしい結果を残している。今日もすばらしいシュートだった。すごいシュートでしびれた。そして勝った。本当にあんなシュートを決められる選手がアルディージャに来てくれてうれしい。
でも、中盤を組み立てているのはいつでも藤本だ。小林大は一番最後の形を作っているから目立つのだけども、それ以前で攻撃のクリエイティブな部分はすべて藤本を経由していて、藤本がいないと攻撃の形を作れない。
大宮アルディージャと今後対戦するチームは小林大をしっかりケアしてくると思うのだけど、本当は藤本を潰した方が危険は少なくなると思うのですよ。あ、でも、これは本当にここだけの話にしておいてください(笑)
小林大が活躍してくれるおかげで、藤本がもっともっと(目立たずにしっかりと)働けるんじゃないかとプラスに考えておきます。
採点しましょう。
荒谷:6.5
今日は当たりの日。決定的なシュートも防いだ。横浜FMのシュートが枠に飛んでこない幸運も実力のうち?
波戸:4.5
抜かれたら追いかけないであきらめて後ろの選手に任せてしまうのはディフェンダーとして失格だろ。波戸のせいで何回ピンチを作れば気が済むんだ? 傷口が広がらないうちに早く西村に代えて欲しい。
トニーニョ:6.0
やはり存在感は相当大きい。いるとディフェンスが安定する。プレーは平均点でした。
奥野:5.5
相手が久保とマルケスでは荷が重い。途中交代だったが、その理由がケガでなければ、そろそろ不動のレギュラーの地位が怪しくなってきたような気がする。
土屋:6.5
対面の田中隼磨はしっかりと抑えきった。
純マーカス:6.5
今日も精力的に走って守備をした。いい働き。
片岡:7.0
純マーカスよりもさらにいい守備。パスカットやボールを奪う動きは去年と比べると格段の進歩。
小林大:7.0
シュートはすごい! の一言。アシストも記録した。が、それ以外は消えていた。それでも、結果を残すのはさすが。
藤本:7.0
攻撃の指揮者として存分に力を示した。
森田:6.0
ポストプレイヤーとしては合格、動き出しもまずまずだったが、今日“も”絶好機を外す。練習でシュートが入らなければ試合では入らないって……。
桜井:6.5
この人を見ればシュートは打たなければ入らないということがよくわかる。ドリブルもグッド。ただ、くさびのパスを受けた後の判断はイマイチ遅い。
吉原:6.5
やっぱり上手い。実質機能していたのは10分間だったが、その間に決定的な仕事をした。
冨田:6.0
体の強さやフィードでは奥野より上だということを見せつけた。
斉藤:--
短い時間だったが全力で走り回って献身的な働き。