こんにちは!
たまにはさわやかな挨拶からはじめてみたのですが、さわやかどころか「ウザい」「気持ち悪い」「あっち行け」という言葉が皆さまから聞こえてくるような気がします。勘違いじゃないよな。
今日はこの(↓)ニュースを取り上げます。
全然、さわやかじゃない話題ですけど気にしない。
そんなに巨乳がいいのかな? いや、まあ、買う人の気持ちもわからんでもないんですけど、全国で25,000人、総額2億7000万円も被害に遭ってるって……。豊胸とかダイエットとか女性の美に対する執念…これはちょっと言い過ぎですか、強いこだわりを感じてしまいます。
健康食品で医薬品のような「効能・効果」を表示したりするのは、薬事法違反ですからね。ハイ。
「利用者の声」で効果があるからといって、あなたにも効果があるとか本当に信じてますの?「○○医学博士も絶賛!」とか書いてあるから安心?
信用しちゃダメダメ。そんなのは金さえ使えばどうにでもなるんですよ。なんなら、それらしいデータを作ってくれる「△△△美容研究所」とか紹介しましょうか?(←紹介しませんよ)
医薬品ですら効果が怪しかったりする(参考)のに……。
いや、むしろ問題なのは効果よりも安全性です。こっちの方がとっても大切。
よくわからない(もしかしたら危ない)成分が入っているかもしれない食品を口にするってのはどうなのよ。危ないでしょうが。ダイエット茶で死人が出てたのにまだわかりませんか。
頼むから健康食品買うの止めてくれよ。(つる母への切実なお願い)
こんなん買う余裕があるんだったら、スマトラ沖地震の募金とかにまわした方がよっぽどいいと思うんだけどなあ。
あとさ、これって同じように薬事法に引っかかってくるんじゃないかな? と思うんだけど、どう思う?
バストアップ食品・天然プエラリア販売
↑購入とかしないでね。
ちなみに、私は「女性のおっぱいはすべて美しい、だけど私のものではないんだよね、残念。派」です。偽善とか言うな。
参考リンク:「健康食品の誇大広告を見破る9か条」の簡易版(東北厚生局作成)
先日お伝えした「イレッサ」のニュース(このブログの『期待の新薬だった「イレッサ」効果なし』)の続報です。十分な延命効果が認められなかったということで欧州の当局(EMEA)への承認申請を取り下げた模様。
副作用(による死亡)が社会問題となってしまうなど、すっかり薬としてはケチがついてしまった。この「イレッサ」の現状はがん細胞を標的とした期待の新薬だっただけに(製薬会社サイドの人間としては)非常に残念です。
欧州で申請を取り下げたことで、日本の厚生労働省がいったいどういう対応に出るか非常に興味深い。安全性に問題があり、有効性にも疑問があるこの状況でどう判断するのだろうか。
この「イレッサ」、明らかに腫瘍が小さくなるなどの絶大な効果が一部の患者では見られることからも、薬そのものの作用の仕方から見ても、「効く人には効くが効かない人には全く効かない」タイプの薬なので、これからは、どの患者に効いて、どの患者には効かないかをはっきりと見極める必要性に迫られているということだけは明らかだ。
1/20には医薬食品局安全対策課が「ゲフィニチブ(←イレッサの一般名)検討会」を開催するらしいので、その結果がわかればまた取り上げます。
年末の休暇に入っている人も多いでしょうが、私も年末モードに突入しております。主に仕事っぷりが。こういう時はブログでも更新するに限ります。(←根っからのダメリーマンです)
ということで今日はこの(↓)ニュースを。
健康ブームに乗って健康食品マーケットは急激に拡大しています。これをけん引しているのが「厚生労働省のお墨付き」の「特定保健用食品」、いわゆる「トクホ」です。(トクホについては、『#7 薬と健康食品』でさらっと説明していますのでご一読ください)
このトクホに新しいカテゴリー「条件付きトクホ」を作ります!
なぜなら、トクホの基準を満たさないにもかかわらず、紛らわしいあいまいな表示をする食品がたくさん出てきたからです!
というニュースなんですが……
何かヘンじゃないですかね?
まず、たしかに、紛らわしい表示の食品(「×××××」とか「△△△△△△」とか ←クレームきたりして面倒なんで伏字にしています)はありますけど、それはトクホの制度が悪いんではなく、紛らわしい表示をする食品がダメだということは一目瞭然です。
それなら、トクホ以外の食品の表示を制限するだけでいいじゃないの? なんで基準を拡大する必要があるんでしょう?
次に、「効果があります」というんだったら、堂々とトクホを申請してお墨付きをもらえばいいじゃないですか。十分なコストと時間をかけて、基準をクリアできるだけのデータを集めて、効果を証明すればいい。それができないんだったら「普通の食品」として売りなさい。っていう話でしょうが。
「トクホの審査基準が厳しいから」というのは理由でもなんでもない。
基準が厳しいからといって「根拠はあいまいだけど効果はあるっぽい」食品として認めるのっておかしくないか?
効果があるかどうか、安全かどうか、なんていうのは売り手がしっかりと証明するべきことなのに……
アホちゃうか?
……。
あ、失礼、暴言でした。
でも、制度を変えることで、消費者の利益になるとは思えず、かえって問題点を増やすことになりそうなこの「条件付きトクホ」、どうして制度化するんでしょうねえ……。
……。
あ!
どこかで誰かに利益があるんだね!(完全に言いっぱなして終了)
メリークリスマ? ま、クリスマスなどという世の中のカップルがくんずほぐれつであんなことやこんなことになるイベントは私には縁のない話なので、まったく関係のない話をしようと思います。
バファリンの半分はやさしさでできています。
懐かしいコマーシャルのフレーズです。でも、これを聞いたら「じゃあ残りの半分は?」って思いますよね。私の調査では日本国民の87%が疑問に思い、そのうちの55%は悩みすぎて眠れなくなり、さらにそのうちの42%はお客様相談室に電話で問い合わせています。それくらい国民的な疑問です。
この国民的な疑問を解消するべく、私は立ち上がろうと決意しました。まずは手始めにインターネットキッズらしく、インターネットで調べてみた。
……。
バファリンはインターネットキッズにはやさしくないみたいだ。
というので終わってしまっては、なんのために薬関係の仕事をしているのかわかりません。
(↑生活のためです)
(↑会社では窓際業務を担当しています)
(↑ガチです)
(↑書いていてへこんできます)
(↑そんなリアルな話は忘れたいです)
(↑……。)
……ということで(現実から逃避したいので)きっちりと調べてみました。
解熱鎮痛剤としては抜群の知名度を誇る「バファリン」シリーズ、たくさんの種類がありますが、今回はその中で、(たぶん)中心商品の「バファリンA」をとりあげることにします。
「バファリンA」は1錠中に有効成分として
- アセチルサリチル酸
- ダイバッファーHT(合成ヒドロタルサイト)
が含まれています。アセチルサリチル酸は熱を下げて痛みを抑える働き、ダイバッファーHTはアセチルサリチル酸が胃荒れの原因になるので、それを抑える働きをしています。まあ、ここまでは、どこで調べてもだいたいわかる話。
で、問題なのはその他に含まれている成分です。
調査の結果、「バファリンA」にはトウモロコシデンプン、ステアリン酸マグネシウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酸化チタン、マクロゴール、青色1号が入っていることが判明しました。
ま、詳しいことは説明しません(←主に私が面倒くさいという理由です)が、これらの成分は「バファリンA」を錠剤にして飲みやすくするために添加物として含まれています。薬としての効きめには関係ありません。
あれ? 肝心の「やさしさ」がどこにもないですね?
そう「バファリンA」には、どこにも「やさしさ」が表示されていませんでした。「やさしさ」は半分どころかまったく入っていませんでした。つまり、もともと「やさしさ」なんか入っていなかったんです!
……という夢も希望もない結論にして、本日の更新を終えたいと思います。メリークリスマス!
「混合診療」の話でも書こうかなと思っていたところ、気になるニュースがあったのでそちらを優先することにします。
あわわわわ、危惧していたことが現実になってしまった。この医薬品「イレッサ」についてはよくわからない方もいると思うので、話の流れを簡単に説明することにします。
○イレッサ(一般名ゲフィニチブ)は肺がん(正確には非小細胞肺がん)治療の切り札として非常に期待されていた。詳しくは書かないけれどもほとんど治療の選択肢がなかったがんに対して「がん細胞を狙い撃ち」できるってこと。
○厚生労働省が世界に先駆けて、申請してからたった5ヶ月で承認。通常の医薬品は申請~承認の期間が1年半以上かかることを考えるときわめて早い。というか早すぎて「大丈夫?」という気になった。あ、あと「ウチの医薬品も早く審査してくれよな」とか思っていた。(←コレは個人的な感想です)
○発売後は副作用の間質性肺炎により死亡例が続発した。報告義務違反やら適正使用とかいろいろな問題も出てくる。なんていうか「あー、やっぱり?」という感じ。ここはツッコまないで。
○そして↑のニュース。
これはつまり、簡単に書くと肺がんの治療薬、イレッサを投与しても「長生きはしない」という結果。腫瘍は小さくなるようですが、腫瘍だけ小さくなっても意味ないんじゃあ……。この結果をうけて、厚生労働省や販売元の製薬会社がどのような対応をとるのか、しばらくイレッサの国内での取り扱いには要注目です。
ちょっとばかし気になるニュースがあった。…という風に書き出した時はいつもインフルエンザの話題だな。でも、仕事柄気になっちゃうんですよね。
今年の3月に京都の養鶏場で鳥インフルエンザ隠しが発覚し大問題となったが、その際にニワトリの大量処分作業に従事していた人間のうち5人が鳥インフルエンザに感染していた可能性があるということがわかった。というもの。
で、厚生労働省は「今後の発症や他の人への新たな感染の可能性もないことから、公衆衛生上問題はない」とのコメントを出しているが、本当の問題はそこにはない。
今回のケースでは「幸い」にしてなかったものの、運が悪ければ、
- 感染者が死亡
- 感染者から「無防備」な一般の人々に感染が拡大
などの恐ろしい事態が起こっていたかもしれない。ということだ。つまり、これは「十分に対策を取ったつもりだけど、感染してました。えへへへ」で済む話と違うんですよ。しっかりせえよ。
映画『アウト・ブレイク』のイメージはちょっと強烈過ぎるけどあんな事になってたかも知れないよ? ということなのよ。(ちなみに『アウト・ブレイク』は元々はエボラ出血熱をテーマにした「ノンフィクション」です)
厚生労働省は以前、
新型インフルエンザについて、世界的な大流行が起こった場合、国内で2500万人が発症、10万7000人が死亡する恐れがある
とした試算を発表してたじゃないか。そんな「後でわかりましたけど大丈夫ですよ」みたいなのん気な発表で、安全をアピールしていていいのか? あ、国民を安心させるためにはいいのか。
ということで、全然話まとまってないけど、仕事に戻らないといけないのでこんなニュース(↓)を紹介してみたりする。
「新型インフルエンザ大流行の恐れ、WHO警告」(読売新聞)
……今日からは家に帰ったら手洗いとうがいをしよう。
一般的なイメージとして、「薬」=「病気を治すもの」ですよね? でも本当にそうでしょうか?
「製薬会社は患者のことを考えている という嘘」の中で私は
患者の望む順に治療薬が開発されているわけではなく、儲かる(あるいは儲かりそうな)薬から開発されていくのです。
と結論づけました。
あ、本題に入るその前に、少し、「(会社にとって)いい商品」とは? という話をしなければいけませんでした。
いい商品というのは、原価が安くて売価が高い、などというようないろいろな条件もありますが、最も重要なのはズバリ「お客に買ってもらえる商品であること」です。魅力的な商品は多くの人にくり返しくり返し、買ってもらえますよね。
私にとって魅力的な商品の一つは「グ○コ」の「ポ○キー」…まるわかりすぎて、伏字にしている意味が無いような気がしないでもないですけど。おいしいです。ついついコンビニで買ってしまいます。
話を製薬会社に戻しましょう。製薬会社はその名のとおり、「会社」という(慈善団体ではなく)営利団体で、「商品」を売って利益を上げています。
製薬会社にとっては「商品」=「薬」、「お客」=「患者」というのが理解していただけると思います。(「お客」が患者ではなく医者だという話も無いではないですけど、そのお話はまた別の機会にするとしましょう)
さて、「薬」が「病気を治すもの」だとすると、薬を飲めば病気が治り、患者は健康な人となります。健康な人はもはや患者ではなく、薬を飲む必要な無くなります。
逆に、「薬」が「病気を治さないもの」だとすると、薬を飲んでも病気は治らず、病気はどんどん悪い方へと進行していきます。そして病気は重くなり、いずれは死に至り……。こうなると薬は飲んでもらえません。
……ということは、病気が完治しなければ、患者は薬をずっと飲みつづけます。生かさず殺さず。将来にわたってずっと使い続けてもらえる薬。製薬会社にしてみれば「お客」は減ることがなく、「商品」はずっと買いつづけてもらえます。
こういう薬が利益を生み出す魔法の薬なのです。
あなたの飲んでいる薬であなたの病気は本当に治りますか?